スコットランドの地理

ハイランド スコットランドは、その北西部を占めるハイランド地方と、南東部のローランド地方に大きく分けることができます。

 ローランド地方には、グラスゴーとエジンバラ、アバディーンと、スコットランド第一、第二、第三の都市があり、スコットランドの人口の多くがこのローランドに集まっています。

 ローランド地方の自然は、ハイランドに比べて穏やかなのが特徴です。特にイングランドの南境と接するボーダーズと呼ばれる一帯には丘陵地帯が広がり、ゆるやかに流れる川や実りに輝く畑など、子どもの頃に絵本の中で見たままの田園風景が広がります。

 一方、ハイランド地方は、その言葉のとおり高地にあたります。ハイランドを旅すると、列車やバスの車窓からは、厳しい岩山や深い谷(グレン)、ヒース(*ページ下部に説明)に覆われた荒野(ムーア)、冷たい水をたたえる湖や沼などが延々と続いているのを見ることができます。

 それはスコットランドの厳しい気候風土に研ぎ澄まされた、自然の姿です。海岸まで出れば、氷山の侵食によってできた切り立った断崖に、波が砕け散る様を見ることができます。

 私は滞在中にハイランドを旅しましたが、その荒涼とした風景は、人の心を奥深くから浄化してくれる力があるように思います。スコットランドの人たちは、この厳しくも豊かな自然を愛し、大変誇りにしています。

 また、西ハイランドの先に浮かぶヘブリディーズ諸島は、ゲール語圏の中心地です。このあたりは、街の看板でも英語とゲール語がされています。

 私のイメージとしては、ローランドよりハイランド、ハイランドも南より北や西に入っていくほどに、スコットランド度(=ケルト文化度)が、よりディープになっていく感があります

 ヘブリディーズ諸島に至っては、ディープ・スコットランドもここに極まれり、というかんじです。一方で、北東に浮かぶオークニー諸島には、スカンジナビア文化が息づいており、ケルト文化とは一線を画しています。

スタンディングストーンとヒース これら両諸島には、考古学上重要な遺跡も数多くあり、愛好者の憧れの地になっています。アザラシや、パフィンをはじめとする海鳥が見られるところも多くあります。

*ヒース:ツツジ科の植物。日本ではエリカという園芸種でおなじみです。

 スコットランドには、ピートと呼ばれる泥炭が無尽蔵にありますが、それはこのヒースの枯れたものが長い年月をかけて堆積し、炭化したもの。

 ピートは、スコットランドの名産品、スコッチウィスキーの製造には欠かせないものです。

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