コーダー城とシティ・サイトシーイングその1

コーダー城正面 コーダー城はシェイクスピアの名作、『マクベス』の舞台として有名なお城です。コーダー城は、市街から北東に15キロほど行ったところにあります。

 インフォメーションで調べてみたところ、インバネスのシティ・サイトシーイング・バス(city sightseeing bus)の循環ルートにコーダー城が入っていることがわかり、それを利用することにしました。

 シティ・サイトシーイング・バスは、所定の場所から数十分置きに出発し、観光ポイントを循環するバスです。チケットを買うと、その日いちにち、どこでも好きなところで乗り降りできます。インバネスだけでなく、英国の他の多くの都市でも催行されています。

 インバネスの場合、市内をめぐるシティ・ツアーと、郊外に点在する歴史的遺産をまわるヒストリー・オブ・ハイランズ(History of the highlands)の二つのコースがありました。コーダー城が入っているのは、ヒストリー・オブ・ハイランズでした。

  このルートには、コーダー城以外にも興味深い見所が含まれているのですが、まずは一直線にコーダー城へ向かいました。

 シェイクスピアの『マクベス』の中で、妻にそそのかされたマクベスは、自らの君主であるダンカン王を暗殺します。その舞台となったのが、このコーダー城でした。

  でもこのお話はシェイクスピアの創作で、実際はお城の中でそんな事件は起こっていません。マクベスがダンカン王を殺したのは事実ですが、それは戦場でのことでした。

 物語ではその後、後悔と恐怖にかられて転落していくマクベスですが、本当には立派な王様で、善政を敷いたのだそうです。そもそも、マクベス王の治世は11世紀。コーダー城が建ったのはそれより後の、14世紀のことです。

 何の因果か、そんな陰惨な物語の舞台にされたコーダー城ですが、陽の光のもとでみたそれは、美しいお城でした。正面から見るとこじんまりとしてむしろ地味といえるのですが、見る角度によって優雅に見えたり、雄雄しく見えたり、その表情が変わるのも印象的でした。

  現在の領主は7代目コーダー伯爵。今でも観光のオフシーズンにはこのお城で過ごされているそうです。

コーダー城つり橋  入り口には吊り橋がかかり、その上には鐘があります

 物語の中で、マクベスのその後の人生を狂わせた運命の場所。で、私にも運命的な出会いがありました。庭園との出会いです。

 コーダー城は、庭園の美しさでも有名でした。でもそれはずっと後から知ったことで、その時の私は何の予備知識もなく、ふらふら人の行く方向についていって、庭に入り込みました。

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